中年独身女SNEPおばニートの隠れ家レビュー

高齢アラフィフ女SNEPがネットで生きていく決意をした

牟田和恵「部長、その恋愛はセクハラです!」集英社

男と女は、性に対しての認識が全く違うので、特に中年以降の権力をそこそこ持ち合わせている男性こそ、これは読んだほうが良いと思います。定年後、会社などの権力的な後ろ盾がなくなり、ヒマを持て余し、公共の場でいろんな人に八つ当たりしているようなおっさんを街でよく見かけるようになりましたが、権力がなければ、ただの気持ち悪いおっさんでしかありませんから、周囲は冷ややかに見ています。これまで社会に守られていたが故にチヤホヤされていた人ほど、仕事第一で家庭を大事にし忘れた人も多い。そんな人は家族も誰も定年後には相手にしなくなるため、その不満からトラブルを起こしやすくなるのは仕方ないことだと思いますが、それにしても、イライラしてるおっさんが最近ホントに増えすぎて危険!そもそも、男女問わず、中年以降になったら、正しく枯れるよう尽力していくことが、より良い社会のためだと思うのですが、中年以降の男性向け広告(精力剤などの広告)を見ていてもわかる通り、どうも社会がそうなっていないのが、まだまだ残念なところ。そういう広告を目にしてしまうだけで、げんなりしている女性が多いと言うのに。男性の購買意欲をそそるように書かれている記事に乗せられ、努力する方向が完全に間違っているのに、中年以降の男性は何故それに気づかないのでしょうか。これでは、男女の溝は深まるばかり。セクハラするおっさんにこそ、この本から真摯に学んでほしいところですが、多分そういう人は、こういった本を読んでも「俺は違う」とか平気で言ってしまう人だと思うので、解決策は一体どこにあるんでしょうね。そして、女性のみなさんも、身近な中年男性を勘違いさせる行動を取りがちだと言うことを、この本を読んでよくよく念頭に入れて欲しいです。若ければ若い程、やはりガードは固すぎてちょうど良いぐらいだと思います。「自意識過剰」とか言い放ってくるおっさんは、大体が女性の立場やセクハラ被害者の気持ちを考えられない人なので、聞く耳を持たなくて良いです。